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HOME FOR THE PEOPLE WITH DISABILITIES

設計事例集 / 障がい者施設

LOCAL STATION FLAT

主要用途: 障がい者福祉施設
所 在 地: 長崎県諫早市
敷地面積: 1913 m²
建築面積: 908 m²
延床面積: 1230 m²
構造規模: 鉄骨造、地上2階建
竣 工: 2018 年 4 月


障害者と地域をつなぐステーション

「障害者と地域をつなぐステーション」を設計コンセプトとした4つの支援事業所、法人オフィス、カフェスペースからなる障害者支援施設。


日本にある障害者支援施設のほとんどの空間は外から中が見えない様に不透明なガラスで囲まれた閉鎖的な空間である。本来こうした施設こそが街や人に対して開き、距離を近づける事が必要な事であるにも関わらず、現実にある閉鎖的空間は利用者や利用者たちを抱える家族、地域の方達の気持ちも塞いでしまっている。


開放的で人同士や地域の距離感が近くなった施設には、外部の方が気軽に立ち寄れる空間となり利用者の日常に様々なアクティビティを誘発し、様々な人々と触れ合うことで精神的にも豊かになり相互理解も深まる。そこで、日常的に障害者支援施設に来てもらい、障害者が地域で普通に暮らしていける環境を創ることをミッションに計画を行った。


建物正面には法人・利用者と地域との接点となるカフェスペースを設け、誰でも気軽に立ち寄ることができる。児童発達支援・放課後デイサービスでは、小屋状のスペースを作り個人の特性や感情にあった場所を利用者自ら選択できる環境をつくった。生活介護ではゆったりと過ごせるような環境を、就労継続支援では働く楽しさ・大切さを感じられる環境をそれぞれ整えている。吹き抜けのエントランスホールは、各事業所の利用者同士や職員のコミュニケーション向上を目的として各事業所とオフィスを緩やかに結んでいる。施設のメイン共有スペースにもなっており、フローリング、壁、天井等の内装の多くに長崎県産材のヒノキ材を使用して、地場材に触れる環境にもなっている。