SLP センターアーク
主要用途: 障がい者福祉施設
所 在 地: 東京都東村山市
敷地面積: 1547.78 m²
建築面積: 772.77 m²
延床面積: 1239.97 m²
構造規模: 鉄骨造、地上2階建
竣 工: 2021年 2月
療育と保育の
インクルーシブな環境づくり
今回の計画は、東京都東村山市で 60 年に渡り重症心身障害者支援に取り組んできた法人が、児童発達支援・保育・診療・相談を同一建物で行うインクルーシブな環境を整え、皆が地域を身近に感じ、利用者だけでなく家族も安心して暮らせる社会を作ることを目的としたプロジェクトです。
1階には中庭を挟んで児童発達障害支援と保育園を配置し、集中して療育と保育が行える環境を整えています。ぐるっと回った回廊に面してホールや滑り台、小さなあなぐらを設けており、移動や遊びの中で療育を受ける子どもと保育を受ける子どもが自然に出会うようにしています。また中庭には既存のコナラを残し、歴史と季節の移ろいを感じ取ることができます。
2 階には環境の安定した北側に子どもクリニックを設け、プレイルームや休憩室、両親や保護者のレスパイトのための空間が中庭を囲みます。
外観は地域にも身近に感じてもらえるように敷地向かいの公園や道路に開き、内部の活動が伝わるようにし、建物のボリュームが大きくなりすぎないよう文節して住宅地のスケールに合わせました。
地域に末永く貢献できる建物でありたいという考えから教会や大聖堂などで使われる耐久性が高く、経年変化が楽しめる銅板を屋根、庇に使い、中庭のコナラのどんぐりの帽子の形状から菱張りとしています。
内部はフローリング、塗り壁を使い、空調は輻射熱式を採用するなど触感にも目にも心身にも心地よい環境づくりを整えました。
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